ポリフェノールだけじゃない!赤ワインの効果

ダイエット中は、お酒を控えめにしている人も多いと思いますが、赤ワインは飲んでも大丈夫のようです。今回、アメリカの専門家による研究で、グラス1杯のワインが体重増加を防ぐ効果があるということが明らかになりました。
 
■ピセアタノールが肥満を抑制
ポリフェノールアンチエイジングに良いというのは良く知られていますが、今回発見されたのは、ピセアタノールというぶどうに含まれる物質。ピセアタノールは、若い脂肪細胞の生成を遅らせ、脂肪細胞の成長を防ぐ効果があり、さらに、インスリンが脂肪細胞の形成に関わる細胞を活性化させるのを阻止する効果もあるとのこと。つまり、赤ワインに含まれる成分に肥満をコントロールする働きがあるということになります。
 
■ついてしまった脂肪にも効果がある!?
この研究を行なったアメリカ、インディアナ州パデュー大学のキー・ホン・キム博士は、「ピセアタノールは若い脂肪細胞の成長を妨害し、完全に細胞の成長を抑制する作用が見られ、脂肪細胞になる遺伝子の発現や、遺伝子機能、これらを活性化するインスリンの活動を変える働きがあるのです」と説明しています。
 
このような若い脂肪細胞は、10日以上をかけていくつかの段階を経て成熟した脂肪細胞となります。ピセアタノールは、この脂肪細胞の蓄積を遅らせ、脂肪の蓄積予防や、さらには体脂肪の減少に大きな期待が見込めるとのこと。現在、キム博士は、肥満した動物を使って、この物質にダイエット効果が見られるかを検証しているそうです。

ピセアタノールは、レスベラトロールの構造と類似していて、ブドウやブルーベリー、パッション・フルーツにも入っており、ダイエットだけでなく、心臓病やアルツハイマーなどの神経変性疾患、さらにはガンの予防にもなると考えられていて、今後の研究結果にも期待が高まっているそうです。将来、ピアセタノールだけを取り出してサプリメントとして肥満の予防に役立てたりできるといいですね。

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