医師が忠告する「水の飲み方」

健康な体を維持するには、水分補給は非常に大切です。
聖マリアンナ医科大学病院腎臓高血圧内科助教の今井直彦さんが、
「本当に必要な水の飲み方」を語っています。

◆「1日に最低2リットル、水を飲むことが必要?」
水分は、水として口から飲む他に、
食物に含まれる水分や体内で産生される水分があるので、
1日1〜1.5リットル程度でも十分です。

◆「水を飲みすぎると水太りする?」
腎臓の働きにより不要な水分は体外へ排泄されるので、
2リットル程度の水を飲んだからといって、
それが原因でむくむことはありません。

◆「水分補給にはスポーツ飲料が適している?」
塩分が必要なのは汗をたくさんかいたときだけ。
一般のスポーツドリンクは、それほど塩分濃度が高くないので、
大量の汗をかいたときには「経口補水液」といわれる飲料などを
利用するといいでしょう。

◆「より良い水とは?」
マグネシウムの多い硬水がおすすめ。
マグネシウムはミネラルの一つですが、電解質の調節だけでなく、
体内の酵素に不可欠の成分でもあり、便を軟らかくする作用もあります。
硬水を飲むとマグネシウムの補足にもなります。

◆「飲むタイミングは?」
大事なのは「のどが渇いたと感じたときは必ず水を飲む」ということ。
体内の水分量は生命の維持に直結するので、
“水分がほしいという要求を出すセンサー”は非常に鋭敏。
体の欲求に従うということが大事ですね。

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