ダイエットに成功しても1年間は要注意!

ダイエットに成功しても、その後1年間は、元の体重に戻そうとするホルモンが出続けることがオーストラリアの研究で判明しました。肥満の被験者をダイエットさせた後、血液中にある食欲に影響を与える9つのホルモンの量を調べ、減量前後で比べた結果、9つのうち6つのホルモンがバランスを崩して食欲を促進させていることがわかりました。

ダイエット後の1年間は、ホルモンバランスと上手く付き合っていかないとリバウンドの危険があるとは驚きですね。しかし、ホルモンを味方につけ、食事方法などに気を付けれることで回避できます。そのためには、それぞれのホルモンのメリットやデメリットを知ることが大事です。
 
グレリンのせいで食欲旺盛に!
ダイエット中に気を付けたいホルモンは、別名“空腹ホルモン”とも言われているグレリングレリンは、分泌されると成長ホルモンの分泌を促進してくれます。カロリー制限や運動によるダイエット後はグレリンが増える傾向があるので、成長ホルモンも増やしてくれます。成長ホルモンは若返りホルモンとも言われ、代謝をコントロールし、代謝がよくなると痩せやすい体になるので、嬉しい作用ですが、グレリンが高くなると体は食事を求めて脳に働きかけるので、今までよりさらに食欲旺盛になり、リバウンドの可能性が…。要は、グレリンに負けない体にならないと、ダイエットは完全に成功しないのです。そのためには、空腹を感じないよう、満足感を感じやすい食事に切り替え、食事の満足感を司るホルモンを高める必要があります。
 
■満腹感を感じにくくなる食事はNG!
満足感を感じるホルモンは、別名“満腹ホルモン”と呼ばれているレプチン。レプチンは、脂肪細胞から分泌され、ダイエット後に減ってしまいます。レプチンには“抵抗性”があり、とくに高脂肪食を摂るとさらにレプチンを感じにくくなるので、ダイエット後の高脂肪食にはとくに注意です。単純にカロリーの問題だけでなく、食事の満足感を感じるためにも、脂肪の低い食事を摂ることがダイエット成功の秘訣なのです。
 
■空腹感を抑えられる食事がオススメ!
オーストラリアなどの研究では、たんぱく質が多いほど食べる量が減らせ、空腹感も抑えられるという結果も。たんぱく質を総摂取エネルギーの15%以上にすると、良いそう。また、同様に米国の研究でも高たんぱく食を朝食に摂ることで空腹感が減少すると発表しています。なので、ダイエット後はできる限りたんぱく質を摂ることが良さそうです。
 
ダイエットに成功した人がリバウンドする理由は、空腹ホルモンのグレリンによってより激しくなった食欲との戦いがあるからなんですね。ダイエットから1年は、たんぱく質をたくさん摂って、空腹感を抑えて、満足感を感じやすい体になって、リバウンドしないようにしたいですね。

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